インフルエンザは予防薬でもある「リレンザ」で対策

インフルエンザが流行る時期にマスクをしてる人や咳をしてる人がいると「インフルエンザ?」って思ったりしませんか?やはり感染すると数日間とは言え症状は辛くなるので出来れば感染しない予防が必要です。そこで治療薬でありながら予防も出来る「リレンザ」がおすすめです。

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インフルエンザに効果のある「タミフル」と「リレンザ」の違い

      2016/09/21

タミフルとリレンザは、どちらもノイラミニダーゼ阻害薬に分類される抗インフルエンザ薬であり、新型ウイルスによるパンデミックの脅威に対して日本国民の45%に相当する量が備蓄され、現在では錠剤やカプセルのタミフルに加えドライシロップタイプの備蓄も検討されています。

リレンザは、専用の吸入器により服用する粉末タイプしか無く、この2つの抗インフルエンザ薬の服用方法には大きな違いがありますが、感染拡大が懸念されているウイルス性出血熱に対しては医薬効果が無いとされています。

インフルエンザウイルスが広がる理由

インフルエンザウイルスは、人間の呼吸器系の粘膜上皮細胞に付着したウイルス自体には感染する力は無く、ペプチド結合加水分解酵素トリプシンにより活性化される事で感染力を得た後、ウイルスの外表面に存在するタンパクスパイクであるヘマグルチニンが、宿主となる細胞のシアル酸レセプターと結合する事で宿主細胞に取り込まれエンドソームを形成します。

エンドソーム内のウイルスは、ウイルスを包むエンベロープのM2タンパク質が変質することで宿主細胞の細胞質への穴が開き、遺伝子情報を宿主細胞の核に送り込む脱殻が行われウイルス増殖が行われます。

増殖したウイルスは、宿主細胞の表面に1,000個程度が係留された状態となり、ノイラミニダーゼの作用により遊離され体内に拡散していきます。

発症したら早めに服用する

ノイラミニダーゼ阻害薬は、ノイラミニダーゼの働きを阻害することでウイルスの遊離を抑制し、インフルエンザの発症や病状の悪化を遅延する効果を発揮します。このウイルスは1日〜2日程度の潜伏期間を経て発症後24時間で100万倍に増殖し、発症後48時間〜72時間でウイルス増殖のピークを迎えます。

そのためノイラミニダーゼ阻害薬は、発症後48時間以内服用する必要があり、出来るだけ早期の服用が有効とされています。

特に吸入タイプのリレンザは、ウイルスが最初に増殖を開始する気道の粘膜上皮細胞に直接医薬成分が作用させるので、服用して体内に吸収させてから宿主細胞へ医薬成分が移行するタミフルよりも血中濃度が最大になるまでの時間が約2時間前後早いため、即効性や解熱効果が非常に高いとされています。

しかし、タミフルもリレンザもインフルエンザ治療に対しては朝夕の1日2回の服用を5日間継続とされ、予防治療としては1日1回の服用を7日間〜10日間継続と違いはありません。基本的に食後とするタミフルと食前及び食後の服用制限の無いリレンザには服用タイミングの違いがあります。